OGM SHAPE

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私はこう考えます。
サーフボードは扱いやすいものであるべきです。
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そして、楽しいものであるべきです。
サーフィンライフをより良いものにするために、毎年400人のサーファーがOGMシェイプを選んでいます。
私は喜んであなたのお手伝いをします。

29/08/2026

なぜコンケーブで速くなるのか?
https://ogmsurf.com/?p=44713

「水を集めるから速い」は本当なのか?

サーフボードの説明で、よくこんな言葉を聞きます。
「シングルコンケーブは水を集めるから速い」
確かに、これは間違いではありません。
しかし、
「水を集める」だけでは、なぜボードが速くなるのか?
までは説明できません。

では、コンケーブは実際にボードの下で何をしているのでしょうか?
今回は、
・フラットボトム
・シングルコンケーブ
・ダブルコンケーブ
・Vボトム
それぞれが水の流れとボードの動きにどのような影響を与えているのかを、少し物理的に考えてみたいと思います。

まず覚えておきたいこと
サーフボードが波の上を走っているとき、ボードの下には大量の水が流れています。
その水は、基本的には
ノーズ側から入り、ボトムに沿ってテール方向へ流れていきます。
このとき、
ボトムがフラットなのか、
コンケーブなのか、
Vなのかによって、
水の流れる方向、速度、圧力、そして水がボードから離れていく場所
が変わります。

つまりボトムデザインとは、
単なる「へこみ」や「膨らみ」ではありません。
水流をコントロールするための装置なのです。

① フラットボトム
まず、最もシンプルなのがフラットボトムです。
ボードの下を流れる水は、比較的均一に後方へ流れていきます。
特定の方向へ水を集めたり、強く逃がしたりする働きが少ないため、
非常にニュートラルなボトム
と言えます。
抵抗も比較的少なく、クセのない走りになります。
しかし一方で、
水流を積極的にコントロールして、
揚力や水流の速度分布を積極的に変える働きは小さい。
そのため、ボードの性能はロッカーやアウトライン、レールなど、他の要素の影響を強く受けることになります。

② シングルコンケーブ
ここからが、コンケーブの話です。
シングルコンケーブでは、
ボードの中央部分が凹んでいます。
すると、ボードの下を流れる水は、その凹みに沿って流れることになります。
ここで、
「水を集めるから速い」
という説明が出てきます。
しかし、もう一歩踏み込んで考える必要があります。
コンケーブは単に水を集めているのではありません。
水の流れを整え、ボード下の圧力分布や流速を変化させている
のです。
コンケーブによってボード下に水が保持されやすくなると、ボトム面には水流による圧力が生まれます。
その圧力によって、
ボードを水面から支える揚力
も発生します。
さらに、適切なコンケーブでは水流がボトムに沿ってスムーズに流れ、テール方向へ抜けていきます。
この
「水を受ける → 流れを整える → 後方へ排出する」
という一連の働きが、ボードの滑走を助けます。
その結果、
スピードを維持しやすいボード
になります。

では、なぜ小波でシングルが速く感じるのか?
小波では、波そのもののエネルギーが小さくなります。
つまり、
ボードを前へ押してくれる力が少ない。
そこで重要になるのが、
ボード自身が水からどれだけ効率よく揚力を得て、
どれだけ少ない抵抗で滑走できるか、
ということです。
シングルコンケーブは、
ボード下の水流と圧力を積極的にコントロールすることで、
滑走を助ける揚力を生み、スピードを維持しやすくする。
だから、
小波用のボードにシングルコンケーブが多く使われる
わけです。

③ ダブルコンケーブ
では、シングルコンケーブをさらに分けたらどうなるでしょうか?
それが、
ダブルコンケーブ
です。
シングルでは中央に集まりやすかった水流を、
左右二つのコンケーブへ分けます。
つまり、
水の流れを左右に分散させる
わけです。
ここで重要なのは、
単純に「水を二つに分けるから遅くなる」ということではありません。
ダブルコンケーブでは、
中央から左右へ水流が分かれることで、
ボードの左右のレール付近へ水流が導かれやすくなります。
すると、ボードを傾けたときに、
その側のレールやボトム形状が水流に働きかけやすくなります。
その結果、
ボードを傾けたときの反応が軽くなる。
これが、
「ダブルコンケーブはターンが軽い」
と感じる理由の一つです。

シングルとダブルの違い
非常に単純化すると、

シングルコンケーブ
→ 水流と揚力を中央寄りにまとめる

ダブルコンケーブ
→ 水流を左右へ分散させ、レール側の反応を高める

という違いがあります。
そのため、

シングルは
「走らせる」
方向に強く、

ダブルは
「走りながら動かす」
方向に強くなります。

もちろん実際には、
ロッカー、レール形状、アウトライン、フィン、ボード幅などが組み合わさるため、
コンケーブだけで性能が決まるわけではありません。

④ Vボトム
そして、シングルコンケーブとはまったく反対の考え方になるのが、
Vボトム
です。
Vボトムは、ボードのセンターが高く、
左右のレール方向へ下がっています。
そのため、
ボード下を流れる水は左右へ逃げやすくなります。
つまり、
中央に水を集めるのではなく、水を左右へ分散させる
ボトムです。
この形状の大きな特徴は、
レールからレールへの切り替えがしやすいこと。
ボードを右へ傾ければ右側のボトムが、
左へ傾ければ左側のボトムが、
それぞれ水に入りやすくなります。
そのため、
レール交換がスムーズになる。
これがVボトムの大きなメリットです。

では、Vは遅いのか?
ここが面白いところです。
単純に考えると、
「水を逃がしてしまうのだから、Vは遅いのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、サーフボードの速さは、
揚力が大きければ大きいほど速い
という単純なものではありません。

重要なのは、
必要なときに必要なだけ水を使い、余計な抵抗を生まないこと。
たとえば大きく速い波では、
ボードの下を流れる水そのものが非常に多くなります。
そのような状況で、
水を中央に強く集め続ける必要はありません。
むしろ、
余分な水を逃がしてボードを軽くする。
そして、
レールを素早く入れ替える。
Vには、そうした役割があります。
だから、
大きな波用のボードやガン、
あるいはクラシックなロングボードなどに、
Vボトムが使われてきたのです。

では、結局どれが一番速いのか?
ここまで読むと、
「結局、シングル・ダブル・Vのどれが一番速いの?」
と思うでしょう。

答えは、
「波とボードによって違う」
です。

小波のように波のエネルギーが少ない状況では、
シングルコンケーブによって水流と揚力を積極的に利用することで、
滑走速度を得やすくする。
一方、波が大きくなり水量と波のエネルギーが増えてくると、
単純に揚力を増やすことより、
水を適切に逃がし、ボードをコントロールすること
が重要になってきます。
そこで、
シングルからダブルへ、
さらにVへ、
と水流を分散させる考え方が出てきます。

実は、コンケーブは「速くするため」だけではない
ここが、
サーフボードデザインで最も重要なところかもしれません。

コンケーブの目的は、
単純に
「速くすること」
ではありません。
本当の目的は、
「水をどう使うか」
を決めることです。
水を中央に集めるのか。
左右へ分けるのか。
レールへ導くのか。
後方へスムーズに抜くのか。

そして、
その水によって、
どこに揚力を発生させ、
どこに抵抗を生じさせ、
どのタイミングでレールを働かせるのか。
それを設計しているのが、
ボトムデザインです。

シングル → ダブル → V
この流れを非常に簡単に表現すると、
シングル
「水をまとめて、滑走を助ける」

ダブル
「水を分けて、走りながら動かす」

V
「水を逃がして、レールを素早く入れ替える」
という考え方になります。

もちろん実際のサーフボードでは、
シングルからダブル、
ダブルからVへと連続的に変化する
コンビネーションコンケーブ
が多く使われます。
これは、
スピードとコントロールを両立させるため
です。

サーフボードは「水の上を滑っている」のではない
最後に、もう一つ大切なことがあります。
サーフボードは、
ただ水面の上を滑っているわけではありません。

ボードの下では、
水が流れ、
圧力が変化し、
揚力が発生し、
そして水がボードから離れていきます。

その一つ一つをコントロールしているのが、
ロッカーであり、
レールであり、
コンケーブであり、
アウトラインであり、
フィンなのです。

だから、
速いボードを作るということは、単に抵抗を減らすことではありません。
「水からどんな力を引き出すか」を設計すること。
それが、
サーフボードデザインの面白さなのです。
そして、
コンケーブとは、その水をコントロールするための重要な「水路」なのです。

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