09/08/2026
【あらためてクラブハウスを味わう】
大阪を代表する名建築、綿業会館を見学させていただきました。設計は、私たちのクラブハウスも手掛けられた渡辺節先生です。
同時代に再建された大阪城天守閣の3倍の工費を投じて建てられたという綿業会館は、まさに圧巻の一言。贅の限りを尽くし、随所にこだわりが詰まった、建築家の理想を具現化したような素晴らしい作品でした。
館内では、数々の異なる様式が見事に調和しており、階段を単なる移動手段ではなく装飾的な要素として見せる手法や、瀟洒なシャンデリアなど、当クラブのクラブハウスと通じる共通項をいくつも発見することができました。
さて、そんな当クラブのクラブハウスですが、先月酷暑の中、NHK文化センターのプログラムで多くの見学者がお越しくださいました。その際、専門家の方々から教えていただいたポイントを、皆様とシェアさせていただきます。
まずは玄関から。床の木レンガは大変貴重なものだそうです。石柱やレンガ、そしてこの木レンガといった異素材の組み合わせが、空間を美しく彩っています。扉をくぐると、そこには丸いシャンデリア、そして優雅にカーブを描く階段が出迎えてくれます。この階段も、機能性だけでなく、空間の装飾として見事に機能しています。
2階へ上がりましょう。電灯は、透明なブロックと金属の円柱で装飾されています。これにより光が拡散され、見上げても直射光が目に入らないよう工夫が凝らされています。
柱の木材にもご注目ください。表面に傷をつけて木目を強調する技法が用いられており、まるで古くからの木造建築のような趣を醸し出しています。
レストラン天井の竹細工も非常に贅沢な造りです。梁(はり)が均等ではなく「一つ、二つ」というリズミカルな間隔で配置されており、日本の数寄屋造りと西洋のクラブハウス様式が見事に融合しています。
さらに、レストランから10番ホールへと向かう階段も非常に興味深い設計です。写真の通り、クラブハウスの建物ラインに合わせてまっすぐに階段を作れば、外のカート道を避けることができたはずです。しかし、あえて斜めに階段を取り付けることで、空間に意図的な「微妙な違和感」を生み出しています。